エッセンシャルオイルの抽出法

芳香性植物から精油を抽出するのには様々な方法があります

精油はどうやって抽出するのでしょうか。精油はどうやって作られているのか、その方法と説明をまとめました。一般的で多くの精油は「水蒸気蒸留法」という方法を使って抽出します。原料となる植物を蒸留釜に入れて水蒸気を当て、後で冷やして水とオイルを分離します。その他、果皮に圧力をかけて絞りとる圧搾法や揮発性溶剤につけ芳香物質を溶かしだす溶剤抽出法など、植物の種類や特性によって抽出方法が異なります。

水蒸気蒸留法

水蒸気蒸留法は、最も一般的な方法です。主にセラピー系に使われています。
植物原料を上流釜に入れて、下から熱い蒸気を噴射して熱を加え、水や他の物質を一緒にでてきた精油を冷却します。冷却すると不純物が取り除かれ。液体となってたまります。液体は、エッセンシャルオイルと芳香蒸留水に分離します。エッセンシャルオイルは水よりも軽いので上に浮かびます。
液体が溜まると、下層に溜まった芳香蒸留水を抜き取ります。これは芳香蒸留水がエッセンシャルオイルよりも多く生産され、蒸留中にフラスコ内から溢れ出るのを防ぐためです。この方法では低温、低圧で行われたものが化合物がこわれにくく品質が良いものが出来ると言われています。
残った水には、エッセンシャルオイルの成分がわずかに含まれています。これがフローラルウォーターになります。

出典:https://ameblo.jp/tukinosizuku358/entry-12280317260.html

圧搾法

圧搾法は、オレンジやグレープフルーツ、レモンなどの柑橘類からエッセンスを抽出するために使用されます。木製のブロックを2個使用し、片方のブロックにスポンジを付け、2つのブロックの間に原料の皮をはさんでギュッとプレスします。 すると原料の皮から精油になる成分が入っている油胞がスポンジに吸収され、スポンジが精油で浸ったら容器に精油を移し出します。このスポンジを絞ったものがエッセンシャルオイルになるのです。
柑橘系の精油は熱に弱いため、ほとんどがこの圧搾法による抽出が行われています。さわやかなでフレッシュな香りをそのまま取り出します。
以前は手作業で皮を押しつぶして抽出していたようですが、最近は機械で果実ごと潰して、後で精油と果汁を分離する方法がとられるようです。

出典:https://xn--68j5e2culsc5854b.com/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=95

溶剤抽出法(アブソリュート)

水蒸気蒸留法で抽出されにくい、デリケートなジャスミン、ローズ、チューベローズなど高価で繊細なフラワーオイルに使用される方法です。
溶剤抽出法の製品はエッセンシャルオイルではなく、アブソリュートと呼ばれます。
釜の中には熱された石油エーテルなどが入っており、そこに香りが移ります。この工程が終わると石油エーテルは赤黄土色の液体になります。
この液体から有機溶剤を蒸発させると、常温では固形ワックス状になるコンクリート(香りの成分60%、花ろう・その他40%)と呼ばれるものが得られます。
このコンクリートにエタノールを加えてよく溶かし、香りを移し、冷浸法と同じようにエタノールを蒸発させて芳香成分を得ます。
この方法でとられた花の芳香成分を冷浸法と同様にアブソリュート、樹脂の芳香成分の場合はレジノイドと呼び、水蒸気蒸留法でとられた精油と区別することもあります。
残念ながら、溶剤抽出はきつめの化学薬品を使用するので、残留物が必然的にアブソリュート内にも存在するので肌が荒れる可能性もあります。したがって、アブソリュートはマッサージ等の皮膚塗布には適していません。

出典:https://アロマ暮らし.com/wppost/plg_WpPost_post.php?postid=95

油脂吸着法

ローズやジャスミンなど花の繊細な芳香成分を得るために古くから用いられていたのが「油脂吸着法」です。精製した「牛脂(ヘット)」や豚脂(ラード)が芳香成分を吸着する性質を利用した方法で、高温に弱い精油成分を壊すことなく、微弱な香りを抽出することが可能です。
油脂吸着法には「冷浸法(アンフルラージュ)」と「温浸法(マセラシオン)」の、2つの方法があります。冷浸法は、ガラス板の片面に塗った牛脂や豚脂のうえに、ジャスミンやチュベローズなどの花を敷き詰め、芳香成分を吸着させる方法です。手作業で新しい花と取り替えながら、3週間から1ヶ月ほどかけて芳香成分を吸着させます。手間はかかるものの、質の良い製品を作ることができます。
温浸法は、約70℃に加熱した油脂に浸す方法です。冷浸法に比べて得られる精油の質は劣るものの、短時間で抽出できるというメリットがあります。
こうして芳香成分を含ませた油脂を「ポマード」といいます。このポマードをエチルアルコールで溶いて、さらにアルコールを除くことで、ようやく芳香成分が得られます。
油脂吸着法は、その昔、「香りの街」として有名な南フランスのグラースという街で、中世から20世紀の初頭まで盛んにおこなわれていた抽出法です、伝統的な製法ではありますが、たいへんな手間と時間、費用がかかるため、近年では芳香成分を溶かし出す「揮発性有機溶剤抽出法」が利用されるようになりました。

出典:https://mrs-hiroko.shop-pro.jp/

二酸化炭素抽出法

1970年代に開発された新しいエッセンシャルオイル(精油)の抽出方法です。開発当時は、革命的に優れたエッセンシャルオイル(精油)の抽出方法として大きな注目を集めましたが、非常に大掛かりな設備を必要とし、コストが掛かるため、期待されたほど普及していません。植物を入れたパックに二酸化炭素を注入して、植物成分を抽出する方法す。
二酸化炭素抽出法で作られたオイルは高温による成分変質などがおきず、水蒸気蒸留オイルとは異なり、自然に近く上質です。
二酸化炭素が不活性であり、抽出されるオイルと化学反応を起こさず、無毒、無色、無臭で低温に保たれます。その為、熱に不安定な化学物は影響を受けにくいという事です。ノートチャートの中では、ベースノートには見られず、トップノートによく見られます。真の自然な香りと風味の特徴はそのままです。
基本的に、二酸化炭素は大気圧および温度にさらされることによって液体か気体の形態をとる。33度を超え、200気圧を超えると(通常の大気圧の200倍)二酸化炭素は液体と気体の中間である、超臨界状態に達します。
従来の液体にしては熱すぎ、従来のガスにしては圧力が強い状態です。そして、植材間に広く拡散し、溶媒特性を保有します。超臨界CO2抽出は、最終生成物に化学残留物が付着することはなく、低温で非常に迅速に(数分で)精油を製造することができます。抽出が完了すると、圧力が解放され、二酸化炭素が気体状態に戻り、精油が残ります。
抽出プロセスは密閉されたチャンバー内で行われるため、揮発性を持ち、壊れやすい成分のものも一緒に得ることができます。しかしながら欠点としては、元の植物材料から残留農薬濃度が従来の抽出方法によって得られる数値よりも大きいことです。二酸化炭素抽出は、植物材料よりすべてを回収できます。

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